[レポート] AWS Application Composer と AWS Step Functions のアップデートをキャッチアップ #AWSreInvent #CON320

こんにちは、muroです。AWS事業本部 サービス開発室でopswitchの開発・運用を担当しています。今回のre:Inventでの AWS Application Composer と AWS Step Functions のアップデートをキャッチアップするのにちょうどいいセッションを受講できたのでご紹介します。

セッション概要

タイトル

Building for the future with AWS serverless services

概要

AWS serverless services help organizations accelerate their path from idea to production, allowing them to build and run modern applications at scale, all while lowering costs and driving agility. Join Holly Mesrobian, VP of Serverless Compute at AWS, to hear about the innovations AWS is making with serverless compute and containers to help organizations achieve superior outcomes for their business. Learn about new advancements and recent launches in AWS Lambda, Amazon EventBridge, AWS Step Functions, Amazon ECS on AWS Fargate, and more. Understand how organizations can take advantage of the operational excellence of AWS to achieve their modernization goals quicker.
AWS サーバーレス サービスは、組織がアイデアから製品化までのプロセスを加速するのに役立ち、コストを削減し俊敏性を高めながら、最新のアプリケーションを大規模に構築して実行できるようにします。 AWS のサーバーレス コンピューティング担当副社長である Holly Mesrobian に参加して、AWS がサーバーレス コンピューティングとコンテナーを使用して組織がビジネスで優れた成果を達成できるように取り組んでいるイノベーションについて聞きます。 AWS Lambda、Amazon EventBridge、AWS Step Functions、AWS Fargate 上の Amazon ECS などの新しい進歩と最近のリリースについて学びます。組織が AWS の優れた運用性を活用して、モダナイゼーションの目標をより迅速に達成する方法を理解します。

スピーカー

• James Beswick
• Grant Lammi (Nationwide Children's)
• Holly Mesrobian

レベル

300 上級

利用するAWSサービス

Amazon Elastic Container Service (ECS), AWS Lambda, Amazon EventBridge, AWS App Composer, AWS Step Functions, Amazon Bedrock

セッションの内容

セッションでは、まずネーションワイド小児病院の事例紹介がありました。サーバーレス・テクノロジーによるアジリティがいかに効果的であるか、ショートムービーと開発マネージャーへのインタビューで紹介されました。中でも AWS Step Functions のグラフを医師と一緒に見ながらお互いにアルゴリズムの理解を共有し、迅速に変更を加えテストを実行出来たというエピソードは印象に残りました。

続いて、AWSのサーバーレス・サービスについて、アジリティ・パフォーマンス・TCO削減の観点で新機能をデモと共に紹介されました。

アジリティ

AWS Application Composer の新機能の紹介とデモがありました。デモでは AWS Application Composer 上でドラッグ&ドロップ操作でAPIやステートマシンを作成する様子が紹介されました。関連するリソースの紐づけもコネクターのドラッグ操作で行えることに驚きました。新機能については次のブログ記事もご覧ください。

パフォーマンス

AWS Lambdaのスケーリングの高速化が紹介されました。新しいスケーリングでは、アカウントの同時実行上限に達するまで10秒ごとに1,000件の同時実行がスケールされるようになります。これまでは毎分500件だったところが実に12倍高速化されました。デモでは大量のGIF画像生成や動画アップロード等が遅延なく完了する様子が紹介されました。詳しくは次の記事もご覧ください。

TCO削減

調査会社によるコスト削減レポートとともに、サーバーレス・テクノロジーの優位性が紹介されました。そして最後には新しく追加されたオーケストレーションのデモが紹介されました。デモではステートマシンに Amazon Bedrock のAPI呼び出しを追加し、さらには決済サービスである Stripe の HTTPS API呼び出しも追加する様子が紹介されました。Stripe のAPI呼び出しで、決済手続きが開始されるとステートマシンが待機し決済完了のコールバックを受け取って終了する動作には、HTTPSエンドポイントがサポートされたことでWEBアプリケーションのバックエンド実装としてとても強力になったと感じました。なお、新機能については次の記事もご覧ください。

セッションを受講してみて

AWS Application Composer はこれまで触っていなかったのですが、今回発表された新機能は開発者としてとても魅力的に感じました。またAWS Lambdaのスケーリングの高速化は、サービスを運用する立場からは本当にうれしいアップデートです。今後もサーバーレス・テクノロジーの進化に注目していきたいと思います。